2021/05/26 20:02



Park Garalleyの恒例行事、全国からZINEを一同に集めて展示販売するCollectiveに照準を合わせ新たなZINEを作っています。

それに向けて今年はストリートスナップファイト(SSF)という写真集を作ったんですが、既に完成して春光展以降もパークに備蓄されてしまっているものを今年のZINEです、と提出するのも新鮮味に欠けるので、SSFの副読本を作ろうとしています。


そもそも写真集とは、説明を元に見るものではなくて、直感的もしくは心の襞にジワジワと引っ掛かるか否かで見るものと思っています。

説明されて、ああそういうありがたい芸術作品なんですね、と腑に落ちない納得をするのは悪しき慣習と思っているので、解説書まがいのものを作ることは自分の本意と矛盾することでもあります。

しかも偉そうですしね。


けれど、パーク・加藤さんから「ニッタはもっと言葉を味方にした方がいい」というアドバイスをもらったり、また別の人からは「どういう視点で見たら楽しめるのかヒントが欲しい」と言われたこともあって、全てを詳らかにする解説ではなく、サイドストーリーやコンテクストを楽しく語るくらいのことは本編を邪魔しないのではないかと思うに至りました。


特に今作では、久場氏にディレクションを任せて、ビジョンや熱量の占める割合は彼の方が大きいと感じました。

彼との議論を分析しつつ、どうやって作っていったかをここに記していき(だいたい週一ペースで)、最後はそれらの紙面化を目指したいと思います。


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ということで、ダラダラと書き過ぎてはいけないので、今日投稿の写真について。


モノクロ写真は、色をなくすことで写っているものを抽象化させるのが魅力のひとつです。

抽象とは、一体何が写っているのか分からない、どういう状況か分からない、という違和感を与える。

晴天と雨天の共存がこの写真の違和感です。